去る8月12日、17日間に及ぶロンドン・オリンピックの熱戦が幕を閉じました。
閉会式では、4年後の夏季五輪開催地であるリオ・デ・ジャネイロの市長に五輪旗が引き渡されました。
ブラジルを代表して「サッカーの王様」ペレーがゲストとして登場した他、ブラジルを紹介するイベントが8分間披露されました。
カーニバル衣装をまとったダンサーたちのサンバ実演、ブラジルを代表する歌手マリーザ・モンテの歌、そしてカポエイラの演舞などが催され、次回は南米初となるリオでの開催を印象付けました。
現在、リオではオリンピック・スタジアムの建設に向けて、既に24時間体制の突貫工事が始まっています。
更に今後、不足気味であるホテルや宿泊施設の建設、治安の向上、テロ対策、交通インフラの整備など、4年後の開催を目指して1兆円を上回る大規模な五輪予算が組まれています。
しかしながら、BRICS新興国の中でも投資環境が近年良好とされてきたブラジルは、今年度の景気減速が鮮明になっています。
ブラジル中央銀行による2012年度の経済成長率見通しは、前回発表の1.85%から今月1.81%へと下方修正されました。
五輪開催へ向けた経済の動きが今後の景気の下支えになって欲しいと願われるところです。
尚、リオ五輪は2016年8月5日〜21日の開催予定で、実施される競技数はロンドン五輪の26競技にラグビーとゴルフを加えた28競技となる見通しです。
以上 次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!