リオ・デ・ジャネイロ市‐サンパウロ市‐カンピーナス市を結ぶ全長510kmというブラジル初の高速鉄道敷設計画について、当初、2016年のリオ・オリンピックまでの開通を目指すとされてきました。
ところが最近になり、従来の開通目標を3年先送りして2019年の開通を目指すことが運輸局長官から明らかにされました。
過去の再三再四に及ぶ工事入札の延期に加え、敷設工事の影響調査を終了するまでに、さらに1年から1年半を要するとの判断から、開通の3年先送りを明確にしました。
鉄道工事の入札は、政府側の段取りの不手際もあり、昨年11月、今年4月、さらに7月へと延期されながら応札がことごとく不調に終わりました。
その事により、政府は入札方式の変更を余儀なくされる結果となり、来年の初頭に鉄道事業と建設事業とを分離した入札が実施されることになっています(既報)
一方、高速鉄道が開通しても仮に利用者が少ない場合、運営を管理する鉄道会社が財務面で困難に陥ることが想定されます。
その場合、国側としてどの程度の不採算を受け持つのかでも議論が分かれています。
いずれにしても、まだまだ一筋縄では行きそうにありません。
(以上、伯字紙参照)
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!