9月度のリーマンショックが切っ掛けとなった世界的な金融恐慌は、ブラジルにも大きな爪痕を残したまま10月もとうとう幕を閉じました。
下記にまとめた表でも明らかですが、全般的な経済数値は9月末に比べさらに悪化しましたが、10月末には若干持ち直しています。
8月末 | 9月末 | 10月末 | |
株価指数(BOVESPA) | 55,680 | 49,541 | 37,256 |
為替(レアル/ドル) | 1.63 | 1.91 | 2.16 |
カントリーリスク (ポイント) |
243 | 304 | 420 |
中銀公定金利(年間) | 13.0% | 13.75% | 13.75% |
インフレ指数(IPC) | 0.38% | 0.38% | |
2008年度経済成長率 |
10月月間最悪値 | 2008年度月末最良値 | |
株価指数(BOVESPA) | 29,435 | 72,592(5月末) |
為替(レアル/ドル) | 2.38 | 1.56(7月末) |
カントリーリスク (ポイント) |
640 | 179(5月末) |
中銀公定金利(年間) | 11.25%(年初) | |
インフレ指数(IPC) | 過去1年 6.51% | |
2008年度経済成長率 | 6.1%予測 |
金融の嵐の中、9月度・10月度とブラジル国内景気にはさほど大きな影響が感じられなかったものの、世界景気の冷え込みが加速してゆく中で、 ブラジルからの輸出産品である鉄鉱石・穀物・原油等の世界需要が大きく落ち込むとの見方が台頭、ひいては国内景気の悪化が懸念される状況になってきました。
こうした輸出主要品目を取り扱う大手企業は、年末に向けて早々と生産縮小を決め込むようになり、今後の国内景気の動向に暗い雲を投げかけています。
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!