2011年度のブラジル経済は、他の新興諸国と歩調を合わせたかのように減速し、2010年の7.5%成長から3%以下の成長にとどまる見通しです。
2010年 | 2011年 | |
インフレ率(IPC FIPE) | 6.41% | 5.8% |
為替(レアル/ドル) | 1.67(12月末) | 1.87(12月末) |
外貨準備高(億ドル) | 2,885(12月末) | 3,520(12月末) |
貿易黒字(億ドル) | 202 | 298 |
中銀公定金利(年率) | 10.75%(12月末) | 11%(12月末) |
サンパウロ株式指数 | 69,304(12月末) | 56,754(12月末) |
ユーロ危機の影響もあって、レアル通貨高という感のあった為替相場が、レアル安に振れ、株価が低迷した他は、比較的安定した経済状況を呈しました。
一方、産業界では、大豆、コーヒー、鉄鉱石を始めとした第一次産品は引き続き好調な輸出に支えられました。
国内新車販売台数は、前年比3.4%増の363万台を記録して過去最高を更新、裾野の広い自動車産業が国内工業を牽引しています。
2011年度は、経済成長の減速とは裏腹に、国内失業率も若干減少して5%前後で推移しました。
労働者の可処分所得が増加して比較的好景気で推移した一年となりました。
尚、2012年度の経済成長は、4−5%の見通しとなっています。
以上
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!