日本では大震災と津波、さらには福島の原発トラブルが重なって未曾有の大災害に直面し、何十万人という被災者の皆様の苦悩は、如何ほどばかりかと察せられます。
地震や津波とは全く縁のないブラジルでは、どんちゃん騒ぎに浮かれたカーニバルが3月9日に幕を閉じたところです。
大災害時に略奪行為がない日本人という国民性を世界中が絶賛している中、カーニバル期間中のリオでは、日本人によるお粗末な事件がありましたのでご紹介します。
2月半ば世界一周旅行に旅立った日本人男性観光客(26歳)がブラジルに立ち寄り、リオのカーニバル見物へ行く途中、道に迷って荷物を盗難されたと地元警察に申告。
しかし、彼がカーニバル入場チケットを所持していなかった上、彼の挙動にやや不審を抱いた警察は、事実確認のため彼の滞在ホテルへ同行して所持荷物を確認したところ、盗難申告されたパソコンや携帯など約3,500ドル相当分の荷物を発見。
そのまま旅行保険金詐欺事件として現行犯逮捕されました。
容疑者は直ちに犯行を認め、地元警察に身柄を収監されることになりました。
警察から連絡のあったリオの日本総領事館が容疑者と面会して話をしたところ、真面目な青年で詐欺を働く人間には見えなかった、と伝えています。
ブラジルでは、通常この程度の事件は新聞沙汰にはならない国柄ですが、ブラジル各紙はこの事件についての詳細に報じました。
バックパッカーと呼ばれる貧乏旅行の日本人青年の素行の悪さが近年世界中で話題となっている中、また一つ日本人の汚点をさらけ出す恰好となりました。
たとえカーニバルに浮かれているブラジルでも、警察を簡単に騙せる国ではありません。
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!