2008年9月のリーマンショックをきっかけに、それまで世界の株式やコモディティー・マーケットに向けられていた投資マネーの一部がブラジルの不動産市場へ流入しています。
サンパウロ、リオ、ベロ・オリゾンテなど大都市圏の地価や中古マンション価格は、ここ2年間で約2倍という値上がりを示し、ブラジルは今まさに不動産バブルという状況を呈しています。
また、昨年2010年は、大都市圏に限らず、奥地の農牧畜用開発地に至るまで地価が高騰しています。
全国の1ヘクタール当りの平均地価は年間9.1%上昇して5,017レアル(約25万円)になったと新聞紙上で伝えられました。
特に、南東ブラジル、東北ブラジル、北ブラジル地域では20%を超える上昇率を呈しています。
農業インフラが整った南大河州の米作地帯や中南ブラジル地域の大豆・綿花・とうもろこし等の作付け地帯では、1ヘクタール当り3万ー5万レアル(150万―250万円)という相場となっています。
近年、農作物や肉類などの国際価格高騰が追い風となって、ブラジルの農牧畜業界は全般的に好景気が続いており、耕作地への需要は年々高まっています。
さらに、鉱物資源開発や風力発電用地といった広大な土地面積への引き合いも加わり、土地の売買は完全に売り手市場となっているのが実態です。
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!