今年1月に、ブラジルで初の女性大統領ジルマ氏が就任して8ヶ月が過ぎようとしていますが、その政権運営は多難な門出を呈しています。
このところ相次いで発覚した汚職事件に政権担当閣僚が関与。
大統領によって更迭された閣僚が3人も出るという不始末さを露呈しています。
今年6月、官房相が2006年〜10年にかけて自身の財産を20倍に増やしていた事が発覚し更迭。
7月には、運輸相が契約書の粉飾と収賄への告発で更迭。
8月始めには、国防相が他の閣僚を中傷する発言を繰り返した事で辞任に追い込まれました。
さらに現在、農務相が口止め料として贈賄したことが暴露され、また観光省内では秘書官を含む35人が横領容疑で逮捕されるという事態が発生しました。
一方、8月10日、11日に開かれた下院議会では、議員特別手当の支払予定が公表されていない事。
また相次ぐ汚職事件に対するジルマ政権が取った措置への不満を示すため、連立与党が法案議決に関する投票をすべてボイコットするという事態となっています。
発展途上国につきものの汚職ですが、今や世界中から注目されているBRIC’S一員の新興国ブラジル。
一体いつになったら汚職が減る傾向を見せるか嘆かわしい限りです。
今こそ、女性初の政権下で、汚職追放への機運がより高まってゆけばと願われる次第です。
以上 ポルトガル語新聞参照。
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!