今年2013年に開催された国連気候変動会議の席上で、1年前の森林伐採率が観測史上最低を記録して温室効果ガスの削減に大変貢献できたとして、ブラジルの代表者らが拍手を受ける場面が見られました。
ブラジルは、自主的な温室効果ガス削減目標を2020年までに達成できるという見通しが強くなっていました。
しかしそうした矢先、ブラジル国立宇宙調査研究院が今月9月に発表したデータによれば、アマゾン地域における昨年8月から今年7月まで1年間の森林伐採率は、前年同期比で34.8%増加していることが判明しました。
同期間としては2011年以来初めて上昇しており、ブラジル政府が力を入れてきた環境政策があまり浸透していない事を露呈する結果となりました。
森林伐採がこのままのペースで年末まで続くと仮定した場合、2008年以来減少傾向にあった年間伐採率が上昇に転ずることになり、大変憂慮される事態となっています。
ブラジルでは法律体系はしっかりしていますが、何事につけ、管理・監督の手を緩めると無法状態になる傾向にあり、困ったものです。
以上 次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!