ブラジルで社会現象となった民放グローボ局の連続テレビドラマ『アベニーダ・ブラジル』が最終回で、なんと最高視聴率75%を獲得しました。
土日を除く毎日、午後9時から179回にわたって放送されてきた連続テレビドラマ『アベニーダ・ブラジル』(ブラジル大通りという意味)は、回を経る毎に視聴率が上昇して来ました。
その事により社会現象を巻き起こすまでになり、去る10月19日(金)の最終回には75%という最高視聴率を記録しました。
その時間帯は、サッカー・ワールドカップでブラジル戦が行われている時と同じように、市街地では自動車も人影も少なく閑散としていました。
また当夜は、ジルマ大統領がサンパウロ市長選の応援演説をする予定が組まれていましたが、早々と日程を変更したことも有名な逸話となっています。
ドラマは、騒々しく形式にとらわれない、しかし愉快で連帯感のある労働者たちが主人公になっており、中流Cクラスの人たちに大きな共感を抱かせました。
一言で言えば、人生における物質的な豊かさよりも、人間としての誇りをもった生き方が大切だとドラマは伝えています。
その内容は、愛や別れや憎しみ等、感動満載のメロドラマ風に構成され、連続テレビドラマ(ノベーラ)の歴史に残る大ヒット作品になりました。
2000年代のルーラ前大統領政権下で、約4,000万人の国民が貧困層から脱出して新興中流階級入りしたといわれ、今やブラジル総人口1億9,500万人の内、1億人が中流階級と位置づけられます。
尚、ブラジルの連続テレビドラマは、昔からヨーロッパや中南米諸国へ輸出され、外国でもヒットしています。
以上 次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!