先日、日本のメディアでも報道されましたが、1月16日、愛知県豊川市の切削工具メーカー「オーエスジー」からブラジルへ出向していた日本人の本間裕さん(42歳)が、サンパウロ市内でバイクに乗った2人組強盗にピストルで撃たれて死亡しました。
車で走行中の本間さんに対して2人組が窓を開けるよう要求し、本間さんが拒否したため突然フロントガラス越しに胸を狙って発砲し殺害したのです。
2人組は何も奪えずそのまま逃走したのですが、ブラジルではピストル強盗の要求に抵抗すると腹いせに発砲される可能性が高くなります。
本間さんはサンパウロの日本人街にある某有名旅行社で現金を両替したあと2〜3km先の中央市場に寄って買い物をし、そこから車で帰ろうとしたところを襲われました。
両替した旅行社からずっと尾行されていたと考えられます。
殺人には至っていませんが、他にも日本人を狙った同種の強盗事件が今年に入って既に7件発生しており、いずれのケースも同旅行社で両替をした後、旅行社から離れた場所で襲撃されています。
警察によれば、同種の事件がこれだけ多発している点から、両替する日本人を犯罪グループどこかで見張っているか、或いは旅行社内部に標的の存在を知らせる協力者がいる可能性があると指摘しされています。
本間さんを襲った実行犯2人組は警察に逮捕され、その後、事件は発生していませんが、どんなルートで標的の情報を入手したかは分かっていません。
実は、筆者の知人も昨年11月に同旅行社で両替をした後、バイクに乗った2人組強盗の被害に遭遇しており、両替はおろか同旅行社への出入りは命掛けになると認識していた矢先の出来事であした。
以上 次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!