スウェーデン語の翻訳サービスは翻訳会社のランゲージユニオン

翻訳会社ランゲージユニオンのロゴ フリーダイアル サイトマップ メール 連絡先

ナビゲーション お問い合わせ 会社案内 選ばれる理由 ホーム


スウェーデンからの報告 2008.01.25開始


翻訳会社 Language Union のスウェーデン語の翻訳者が、選んだスウェーデン国内の最新ニュースです。日本にいては分からないスウェーデンの情報を、読み易い日本語にしてご紹介しています。


第1回 "スウェーデンの婚姻法改正" 2008/01/25


スウェーデンでは、2008年1月の婚姻法改正により、同性同士の結婚が認められることになりそうです。スウェーデンのホモセクシュアルのカップルは、1995年に施行されたパートナーシップ制により、結婚しているヘテロセクシュアルのカップルと同等の法的権利(養子縁組、体外受精を含む)が与えられています。 そして2007年3月、同性間の結婚を可能にする婚姻法改正案が提出されました。


スウェーデンの国旗

現在、キリスト教民主党を除いた与党、野党の全政党が同性間の結婚を支持しており、国民も賛成派が多数のようです。さらに、人口の80%を抱えるといわれるスウェーデン国教会(福音ルーテル教会)もが支持を表明しました。国教会が同性間の結婚に支持を表明したのは、世界で初めてのことです。 スウェーデン国教会は、今年夏にストックホルムで行われたゲイ・パレードに参加するなど、今までも同性愛者に対して肯定的な立場をとってきました。一般的に保守色の強い考えを持っていることが多いキリスト教関係者ですが、スウェーデン国教会は例外といえるでしょう。


黄金のトナカイ像

そして近頃、さらなる議論を呼んでいるのは、同性間の結婚を教会で執り行うか、否か、についてです。スウェーデンでの挙式は、教会もしくは市役所で行うことができます。しかし、従来のキリスト教的な結婚の定義とは、異性間のカップルのみに当てはめられており、たとえ同性間の結婚に賛成であっても、 実際に、教会での挙式を行うことに反対する教会関係者がいます。そこで考えられた案が、教会が結婚を執り行う権利(vigselratt)を放棄してしまおうというものです。そうすれば、法的な手続きを含む挙式は行政機関にまかせ、宗教的な儀式のみを教会で行うということになります。しかし、スウェーデン国教会は先の総会で、教会の権利を放棄することなく、同性間の結婚も教会で執り行うという決定をしました。それに対して、国内外で論争が巻き起こっています。


スウェーデンは、社会的弱者の権利が守られる社会です。今回のスウェーデン国教会の柔軟な姿勢は、同性愛者に対する差別の軽減に貢献し、他国のキリスト教会に対しても多大な影響を与えることになりそうです。


次回の"スウェーデンからの報告"をお楽しみに!!


参考:
Gunnar Jonsson,“M sager ja till homoaktenskap”, Dagens Nyheter, 2007/10/27

Asa Nilsson Ronnqvist,“Svenska kyrkan vill behalla vigselratten”, Dagens Nyheter, 2007/10/25

Anna Lena Wallstrom/TT,“Homosexuella par kan vigas i kyrkan”, Dagens Nyheter, 2007/03/16


" ベスト・クオリティの翻訳サービスを、全てのお客様に提供すること "

私達 Language Union の使命です。